DREAMER(夢灯籠)

『君の名は。』を見てきた。
誰が原作とか、誰が監督とか、そういう情報は特に入れず、むしろ関心をもたずに「話題のラブコメ映画を見ようかな」くらいで考えていたのだが、甘かった。
開始早々、あまりに整ったフィクションと、ギリギリまでデフォルメしたキャラクターの色気に感激して泣いてしまった。田中将賀デザインのヒロインの艶っぽい魅力は、なんだろうね。めんまちゃんもそうだったけどサ・・

フィクションに引き込まれるとき、画面全体の空気が整っていることと、キャラクターが魅力的であることが多い。
特に映画館では暗いシアターの中で集中して見ることになるので、世界に引き込まれやすい。
だからできるだけスクリーンに対して水平になる位置の座席をとるようにしているが、今回は特にそれが正解だった。

思春期の少年少女の入れ替わり、スレ違いの片思い同士の両思い。おっぱいとか、ちんちんとか、そういうわかりやすさでもってトシゴロの男女を描く明快さ。
そして見ているこっちがヤケちまうような、アニメらしいテンポをギャグにしすぎず笑えるようにストーリーが進んでいく。
前半パートの「日常」については瀧と三葉のキャラクターを魅力的に描き、そして二人の距離が縮む様子がわかりやすくなっていた。

それから後半の、物語の核心をつく怒涛のサスペンス。
このサスペンスにSFを足して圧倒的な表現力で迫力の絵でして俺を更にアニメの世界に引き込んでいった。
迫力ある彗星を冒頭で見せておいて、更に本編でしっかり「その場面」として描く。もうそれだけで涙が止まらなくなる。

ラストシーンへの流れは、SFラブコメにして焦らされるようなこともなくスパーッと気持ちのいい流れになっている。
どうしたものか、手のひらにマッキーで一言書いて伝えている。
サスペンスの解決と思春期ラブコメをギュウと画面に詰め込みスクリーンに映す。



見終わったあとは、30歳のおっさん二人でカフェ行ってパンケーキ食って、黄昏時の過ぎた新宿で大塚商会のネオンを撮影したくなるような映画だった。
上映中、ほぼ泣きっぱなしで、目に飛び込んでくる映像が全部嬉しい。そして脳で整理される物語がすべて感動する。
きょう見て、またすぐにもう一回見たくなるほど気持ちがいい映画だった。



さいきん見た映画で、いま、間違いなくベスト。
すでに、もう一度見直したくなっている。


by kenji_szmr | 2016-09-11 21:22 | diary


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